東京大神宮参拝の後は飯田橋のフレンチの名店へ

東京飯田橋にある東京大神宮は、1880年に東京で伊勢神宮にお参りできるように建てられた日比谷大神宮が関東大震災後に移転した神宮で、伊勢神宮内宮の天照皇大神と外宮の豊受大神が祭られています。初めて神前結婚式を行ったこともあって、現在でも縁結びの神様として人気があります。

そのほど近くにあるホテルメトロポリタンエドモントには、かつて、日本人で初めてミシュランの星を獲得したフランス料理の巨匠中村勝宏シェフが育てた名店「フォーグレイン」がありました。多くのファンに惜しまれながら2012年に閉店しましたが、ファンの熱い思いが叶って、2026年1月に、同じホテルメトロポリタンエドモント内にあらためて「フォーグレイン」が改装オープンしました。

新しいレストランの料理長となった池内英治氏は、中村勝宏シェフ、岩崎均シェフ(現ホテルメトロポリタンエドモント総料理長)のもとで修行し、「Dining & Bar TENQOO」料理長、「TRAIN SUITE 四季島」総料理長を歴任した実力シェフです。
私達も友人夫妻を誘って、早速ディナーに出かけました。池内シェフのお任せメニューは豪華ですが、若い頃と違ってあまりたくさん食べられないので、スモールポーションをお願いしました。

アミューズで期待が膨らんだ後、一瞬デザートと見間違えるほど美しい一皿、コーヒーで味付けされたフォアグラにまず舌鼓。
少し甘みと苦みのコーヒーにコーティングされて、濃厚なフォアグラがこれからのお料理の序曲にふさわしい味わいに。

アミューズは池内シェフのスペシャリテ
フォアグラ コーヒー

冷前菜・アントレは蝦夷鮑とふぐ、一見するとサラダ風に見えますが、下にバーニャカウダソースが隠れていて、そのままでさっぱりと、次はソースにからめたりと、自分で味を様々変化させる面白さがありました。
もちろん冬の美食の王様、アワビとふぐのコラボも秀逸です。
続く温前菜・アントレは茨木県産穴子と佐土原なす、どちらもオイルでしっかり焼いているので、冬にはうれしいハイカロリーな一品でありながら、素材そのものがあっさりしているのでとても良いバランス。
ここまで魚介系のお料理にペアリングしたのが、ほのかな柑橘系の香りが心地よいニュージーランド産ソーヴィニオンブランのヴィラ・マリア、抜群の相性です。

蝦夷鮑 ふぐ
穴子 佐土原なす

スープの後はいよいよメインの魚料理、甘鯛と白菜と舞茸、魚のうろこを残したまま皮目から高温の油をかけて焼き上げる、日本料理の技法笠松焼の技法を取り入れた一品。うろこが松ぼっくり(笠松)のように見えて、パリッとした食感になることからこの名が付きました。
付け合わせの野菜はこごみ、うるい等日本の早春を思わせる鮮やかな緑で、見た目も楽しませてくれました。

メインの前のスープ
甘鯛 白菜 舞茸

そしてペアリングはメゾン・ブエが提供するボルドーの赤に切り替えて、メインのお肉料理は黒毛和牛のフィレ肉、焼き方は自由に選べます。ミディアムレア派と固くならないギリギリまでよく焼いてもらう派、四人の食事で焼き加減の好みは2対2。
蓮根と木くらげ、菊芋が添えられた伝統的で正統派な一皿。

黒毛和牛フィレ 蓮根 木耳

その後はデザート1、スプーンに乗っているのは『へべす』という柑橘系のアイスクリームとジュレ、初めて食べた食材ですが、宮崎県の平兵衛(へいべい)さんが山で香りのよい木酢を見つけて栽培したという経緯から、『平兵衛酢(へべす)』と名付けられたとか。
ビタミンCと必須アミノ酸が豊富で日向地方では嫁入り道具として、苗木を持っていく風習があるそうで食後がとてもスッキリします。

へべす

デザート2、レアチーズと会津のはちみつ
六角形のハムカム構造のシュガーの下は優しい甘さのレアチーズケーキ、私達も以前会津の養蜂家さんの蜂蜜が気に入って取り寄せていたので名前を聞きましたが、違う養蜂場でした。でも同じ志で国産蜂蜜を守り続けているようです。

レアチーズ 会津のはちみつ
最後はエスプレッソ

友人夫妻の豊かで興味深い話に耳を傾けながら、本格的なフランス料理でありながら斬新さも備えた、池内シェフの意欲が見事に現れたコースを心ゆくまで堪能したひとときでした。

とっておきのグルメと観光 記事一覧

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です