自らの健康を作り出す発酵熟成の和食

日本は今年の漢字にもなった『熊』騒動に揺れた1年でしたが、そのあおりで観光客が増えたのが千葉県です、山がちな地形ですがそれほど高い山が無く、『熊』が生息するには難しい環境で、東京から近い事もあって近年人気が出ているとか
私達は数年前勝浦へ旅行に行く機会があった事で、余りメジャーな観光地ではないと思っていた千葉県が海山共に食材の宝庫で、それぞれ工夫されたグルメなお店が多数点在している事に驚き、年に1回のペースで訪れています
その中でもこちら『蔵精』は昔大多喜駅の近くにあった時から、旅行の行き帰りに必ず立ち寄らせてもらっているお店です
新しいお店は市原市の高滝湖のほど近くにある、『ミュアヘッドフィールズ』という、古民家レストランを中心にコテージ風のホテル、カフェ、マーケットの集合施設の一角に有ります

急な坂道を下りて小さな橋を渡った2階が店舗です
シンプルな店内、窓の外は柿や野菜が干してあります

後で聞いてみると、野菜を干すと水分が抜けて旨味が凝縮されるそうで、こちらの野菜が美味しいのはこういう一手間のお陰です、今日は季節のランチコース予約
飲み物も既に『蔵精』ならではのこだわりが
私は貴重な山ぶどうを3年間真空で熟成させた果汁100%ジュース、主人は自家栽培のお米、さつまいも、素粒水だけで作った御神酒の原点の乳酸発酵飲料水、自家製ミキ、1ccに約一億個の乳酸菌が入っているそうです

山ぶどうは酸味が抜けたまろやかな味わい

先付は温められたもみ殻の中に入って運ばれて来ました、確かにただ温めるよりも優しい温もりが持続するようです

先付は蓮蒸し、蒸した蓮根と出汁の効いたあんかけの調和が素晴らしく、定番の銀杏に千葉の特産ピーナッツが添えられているのも新鮮です

前菜は向かって左の陳皮(漢方薬の材料にもなる柑橘類の皮)を干して、お煎餅の様に食べます
その他キノコのおろしあえ・キクラゲの山葵添え等、多分近くの秋の里山で収穫されたと思われる食材を、出汁や昆布という和の味付けの王道で丁寧に調理されています

メインは野菜の陶板焼、様々な地物野菜の下にこだわりの味噌と海老芋のペーストが隠れていて、野菜はそのままでも、ペースト状の味噌と一緒に味わったりといろいろ楽しめます

お食事はきのこのせいろ蒸し、玄米に秋の味覚がしっかりと染み渡っていて、長期熟成の味噌汁と頂くと和食の素晴らしさを再確認します

最後は焼き柿と安納芋、素材の甘さだけで完成させたデザートです

化学調味料、白砂糖、小麦粉、乳製品不使用、精進料理に近い和食ですが、夜のコースには魚やジビエも取り入れて、絶対菜食主義ではないようです
 お食事が終わった後、料理長さんが挨拶に出てこられたので、プロフィールを聞くと、お店を開く前はニューヨークの『なだ万』で修行をしていたとの事、開業当時は天ぷら等の和食メインだったそうですが、旨味を感じやすい油分やお肉に頼ることなく、素材の味を引き出すための料理
方へシフトされたとか
 今のお店のコンセプトは身体の弱かった奥様が、自分の健康のために食事を工夫し始めた事がきっかけで、健康に良い料理を試行錯誤しながらお二人で作り上げたレシピだそうです
 そのお陰で今はとても元気になられたとの事、夫婦愛溢れるエピソードでした

和洋中とどの食事の後でもコーヒー党の私達は美味しいコーヒーが飲みたくて、勝浦に車を走らせます、田んぼから少し入った普通の住宅のように見える建物が『とき々堂|Tokidokido』
基本週末+ときどき営業(インスタで告知)なので、店名にもなっていると店長さんから聞きました

店内では陶芸等のワークショップも開催されるようです
こちらで1カップずつハンドドリップで淹れてくれます

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