台湾の古都 台南の史跡をめぐる

台南周辺には、西拉雅族などの台湾原住民が暮らしていましたが、1624年、オランダが現在の台南市内の安平にゼーランディア城(熱蘭遮城)を築き、台湾南部の拠点としました。台南はこの頃から国際貿易の港として発展します。1662年、明朝の遺臣で長崎平戸生まれの鄭成功がオランダを追放し、台湾を反清復明の拠点とし、台南が政治の中心となりました。近松門左衛門の「国姓爺合戦」は、これを題材にしたものです。

「民族英雄」鄭成功の銅像

その後、清により台湾府が設置されました。天津条約に基づいて1865年に安平が開港すると、英米独などの商社が進出し、商業都市として発展しました。
日清戦争後の日本統治時代、次第に政治経済の中心は台北へ移りましたが、台南は戦後から現在に至るまで古都、台湾最古の都市として文化的存在感を保ちました。現在は歴史都市・グルメの街として人気があります。

高鉄(新幹線)台南駅

安平古堡(ゼーランディア城)
17世紀にオランダ東インド会社が築いた要塞跡で、台湾最古の西洋式城跡。鄭成功の攻撃でオランダ勢力はここから退去しました。清代には荒れ果てましたが、日本統治時代に再建されました。

安平樹屋
1865年の安平開港によってイギリスの「徳記洋行」など外国商社が安平に進出しました。安平樹屋は、もともと「徳記洋行」の倉庫だったものが、日本統治時代に「大日本塩業」の倉庫になりました。現在は、建物や庭、水車などが保存されており、ガジュマルが繁っています。

私たちは安平を歩いて喉が乾いたので、ここの敷地内にあるカフェに立ち寄り、美味しいジュースを飲んでリフレッシュしました。

サトウキビのレモンジュースは甘さと酸味が絶妙のバランス
果物の宝庫が生み出すパッションフルーツのグリーンティー

赤崁樓
プロヴィンティア城と呼ばれたこの城は1653年にオランダ人が築き、行政・商業の中心となりました。清朝時代に地震もあって倒壊しましたが、文昌閣と海神廟は、光緒帝の時代に再建されました。日本統治時代は陸軍衛戊医院とされ、その後も修築が重ねられました。

台南孔子廟
1665年建立、台湾最古の孔子廟(孔子を祀る学問・文化の寺院)。かつては教育・行政の中心として機能し、台湾の儒教文化の重要拠点でした。

国立台湾文学館 (旧台南州庁)
日本統治期の行政庁舎として建てられた建物で、現在は文学の博物館として使われています。東京駅丸の内駅舎などを設計した辰野金吾の弟子である森山松之助が、この建物を含め、台南の重要な近代建築を設計・監修しました。赤レンガに白い花崗岩の帯状模様を入れる設計は辰野式と呼ばれています。

林百貨店
1932年に山口県出身の林芳一により創立された百貨店。戦争で損傷した後、工場や事務所にも使われましたが、復元されて2013年に完成し、土産物や雑貨などのお洒落な店舗が並んでいます。屋上には神社があります。

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