素材をできるだけシンプルに調理した、ナチュラルでヘルシーなイタリア料理を提供しているのが宮の下にある『ソラアンナ』
箱根を代表するクラッシックホテル『富士屋ホテル』を右手に見ながら、箱根湯本方面に向かって坂道を約100m下ると、通り沿いに箱根連山のイラストの看板が見えてきます
箱根登山鉄道を利用するなら、宮ノ下駅からあじさい通りという急な坂道を2分程下り切ったすぐ右側、車で来るならお店に向かって左側に駐車スペースが有ります


20歳前半頃から食材に近い地方リゾート地にお店を持つことを夢見ていたシェフが、関東近県で海と山の両方の良質な食材にアクセス出来るのは、ここだけとの確信で選んだのが箱根のこの場所
3階建ての元八百屋さんを自分好みに改装し、約10坪の1階が店舗になっていて、お料理好きのお友達夫婦の一軒家に遊びに来たような雰囲気のお店です

名前の由来はイタリアでの修行中にお世話になった、ローマを代表する女性料理人アンナ・デンテさんへのリスペクトから店名に付けたもの
好評のジェラートはシェフがいろいろな種類を食べてみて、最も本場イタリアの味に近いと感じたクレマモーレ製の逸品を、テイクアウトコーナーで提供しています
ランチタイムは2つのコースのみ、私達は3,850円のミニ前菜+前菜2皿+パスタ+デザート・カフェのシンプルなコース、メイン付きコース5800円〜は前日までに要予約、月曜以外にも不定休に休みが有るので、お電話してから伺う方が確実です

暑かったので、シチリアのオーガニックレモンサイダーとオレンジジュースを頂きます

まずはミニ前菜3種、赤パプリカと味噌マスカルポーネ・じゃがいもの冷製スープ・自家製ポップコーンのトリュフ塩
味噌󠄀の強い塩味をマスカルポーネのまろやかさがクッションになって、意外な取り合わせがパプリカを引き立て美味しいです
じゃがいもはクリーム等の+がなく本当に素材そのままの味、家庭で使う時じゃがいもそのものにしっかりしたコクがあると感じていましたがそれを活かしたスープ
またポップコーンが洗練されたイタリアンになるのが驚き、シェフのセンスが光ります

2皿目がスペイン産栗豚の自家製ハム、その名の通り栗の産地ガリシア地方の栗で飼育されたブランド豚を、生ハムと普通のハムの良いところだけ残して洗練させたような、柔らかくクセのない上品なハムに仕上げています

3皿目はウマヅラハギの蒸し煮、ソースは魚のアラをスパイスとハーブで煮込んだもの、冬瓜を添えるのも意外ですがソースと良く合ってます

パスタはむつとオクラのジェノベーゼソース、素材の個性を良く考えて創り出したと思われる一皿、淡白な白身魚にオクラのエグミをスパイス代わりに、そしてその粘りに食材をまとめるソースの役割を担ってもらうというユニークな発想

自家製ジェラートは4種類の中から選べるので、それぞれマクワウリと梅のジェラートをチョイス、甘さは控えめで夏の暑さの中で頂くと生き返ります


最後はカロリーオフのため予約時にデザートを果物に変更希望とお伝えしましたが、カフェの小菓子は我慢せず美味しく頂きました



お客さんが来店してから焼き始めるパンは香ばしくて、熱々で提供されます、パン皿の遊び心もgood




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