箱根のおすすめポーラ美術館

今日の東京は最高気温37℃予想、箱根仙石原は昨日から風が出ていて時折小雨が降りますが、標高が高いので午前8時で24℃と快適
今回の箱根訪問の目的の1つ、ポーラ美術館で開催されている下記の特別展

開館時間や休館日等は下記で確認を。オンラインチケットでも正規の入館料ですが、割引の前売券を箱根登山鉄道や箱根登山バスの事務所などで購入可能です
因みに箱根登山バス仙石案内所で購入しようとしましたが、営業日が水・土・日だけでした、大都市圏のように何時も開いているとは限らないので注意が必要です
ご利用案内 | ポーラ美術館 https://share.google/HCjjyUavwbmKMsbRh


ポーラ美術館はポーラ化粧品の二代目社長が事業を運営する傍ら、独学で美術史を学び自らの審美眼で収集した古今東西の美術コレクションを、保管・展示する為に設計されました
美術館周辺はとても自然豊かな場所で、設計者の方々がなるべく自然を改変せず美しい景観を守る為に、地面に円形の穴を掘りそこに建築物を沈めるという案を考えたそうです
確かに近くに行っても森の中に溶け込んでいるので、美術館と認識出来る建物が見えず、ガラスを多用し箱根の森を楽しみながら、作品に触れられる粋な計らいを感じられます

絵画に詳しくなくても誰でも知っている画家ゴッホ、画業を極めるために命を削った37年の生涯でしたが、色鮮やかでエネルギッシュで真っ直ぐな筆致が、今でも多くの人々を惹き付けて止みません
個人的な感想を言うと、子供の頃の純粋に絵を描くと言う喜びを、万人に思い起こさせてくれるような魅力が有ります
下記がポーラ美術館所蔵のゴッホの作品、普通の風景や、ありふれた花や草木がゴッホの絵筆にかかると、独特の生命力を持って観る者の心に迫ります

ヴィゲラ運河にかかるグレーズ橋
浮世絵の強い影響を感じるゴッホの言葉
草むら
アザミの花

また下記のような初めて知ったエピソードが・・・芦屋の《向日葵》と呼ばれる、今となっては幻の『ひまわり』を日本の実業家が所蔵、芦屋の自宅に飾ってあった作品でしたが、第二次大戦の神戸空襲で、避難が間に合わず灰燼に帰したというもの
日本贔屓だったというゴッホ、浮世絵から絵のインスピレーションを得て、アルルで日本人のように兄弟愛に満ちた共同生活を送りたいと夢見た画家が、自分の大切な作品の1つを、戦争の業火に焼かれた日本と運命を共にしてくれたようにも感じます

残った資料から陶板画に復元された芦屋の向日葵

今回の特別展はゴッホに影響を受けた日本人画家の作品も多く、渡欧した彼らがゴッホの足跡を訪ねた軌跡も展示されていました
パリから車で約45分、多くの印象派の画家たちが足を運んでいた小さな村オーヴェル=シュル=オワーズ
ゴッホが最後の70日を過ごした場所として知られ、麦畑近くの墓地に足を運ぶと村人と同じ墓地の一角にヴィンセント・ゴッホと、唯一彼の理解者で兄の死から半年後に後を追うように亡くなった弟テオのお墓が、今でも静かに寄り添うように並んでいるそうです 

前田寛治 ゴッホの墓

2025年はポーラ美術館だけでなく、東京都美術館の『ゴッホ展 家族がつないだ画家の夢』、阪神・淡路大震災から30年の節目の年に神戸市立博物館から始まる『大ゴッホ展』等のイベントが開催されるまさにゴッホイヤー
是非足を運んで画面から湧き出るゴッホの熱気を、じかに感じてみて下さいね
ゴッホの熱量に圧倒された後は、ポーラ美術館の常設展で、若く美しい女性達や庭と池に咲き乱れる草花を活写した、ルノワールやモネの心に映ったパステルカラーの煌めきに、観ているこちらも自然と笑顔になります

美術館から一歩外に出ると暑い都会から来た人達を、おもてなししてくれるような箱根の清々しい緑と涼風に囲まれます
美術館の周りは遊歩道が整備されていて、森のオブジェを楽しみながらゆっくりと40分位、散策を楽しめるのも箱根ならでは

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