豊かな歴史のある修善寺で紅葉と蕎麦を楽しむ

伊豆の修善寺は、弘法大師の開山と伝えられ、真言宗から臨済宗を経て曹洞宗へと変遷した寺院ですが、金剛界大日如来坐像を本尊とし、今も不動明王の前で真言密教の修法である護摩祈祷が行われます。

修善寺温泉についての言い伝えによれば、桂川で年老いた父親の患部に川の水を掛ける親子を見かけた弘法大師が、持っていた独鈷で岩を砕いたところ、熱湯が湧き出たとのことです。「独鈷の湯」として名所になっています。

独鈷の湯
桂橋
竹林の小径

源頼朝が平氏から助命されて伊豆に流されて以来、修善寺は源氏との縁も深く、謀反の疑いで幽閉され殺された源範頼の墓のほか、北条政子が修善寺に寄進して建てられた指月殿の隣には、北条氏と比企氏との争いの中で非業の死を遂げた鎌倉第二代将軍源頼家の墓もあります。

源範頼の墓
源頼家の墓
北条政子の寄進で建てられた指月殿

夏目漱石は明治43年、病気療養のため修善寺温泉の菊屋旅館に滞在し、一時危篤状態に陥りましたが、その後帰京できるまでに回復しました。菊屋旅館は高台にある「虹の郷」の日本庭園に移築され、夏目漱石記念館として公開されています。

夏目漱石記念館
夏目漱石記念館の内部

私たちは紅葉が盛りの11月下旬に修善寺を訪れ、車で15分くらいにある「浅草じゅうろく 修善寺はなれ」で昼食をとりました。浅草の名店だけあってこちらも人気店で、金曜日の昼、45分間外で待ってようやく店に入ることができました。蕎麦粉8割、小麦粉2割の弾力のある二八蕎麦から、2×8で「じゅうろく」の名前になったとのことです。ちなみに、江戸時代末期には、江戸や上方の蕎麦の値段は16文だったそうです。

一般に現代の蕎麦は品種改良されて効率よく収穫できるものが使われますが、この店では、豊かな味と香りの福井県丸岡の在来種の蕎麦を使っています。また地元産の最高品種「真妻わさび」と胡麻のみを薬味に使います。わさびは、つゆに入れず蕎麦につけることで味や風味がよくわかります。また、天せいろの天ぷらは、肉厚の椎茸や厚切りさつま芋などを楽しみました。

修善寺は歴史、文化、グルメの揃った、大変魅力のある街です。是非お出かけください。

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