空の旅約3時間、親日の異国へ
コロナの渡航規制から約5年、待ちに待った我が家の海外旅行解禁はとても親日の国・台湾です
主人は仕事柄10回以上台湾に行っていましたが、時間がもったいないと観光はせずにひたすら取引先回りや打合せをしていたらしく、観光地『九份』も初めてと、ある意味台湾初心者でとても楽しみにしています

フライトは約3時間、半分まで来ると鹿児島の桜島上空、後半分で台湾の首都圏人口約700万、日本の大阪位の大都市、台北の街並みが見えてきました
地図で見た台北は山に囲まれているように見えますが、実は水に囲まれた街、街には淡水河と基隆河という2本の大きな川が流れていて、都市の大部分がこの川に面しています
昔から文明は大河周辺に興りましたが、台北もこの2本の川を中心に発展し、17世紀にはスペイン人による侵略、後に中国人が移住を始めると水路を使った物資の運搬に利用され、地域に繁栄をもたらしました

今日の台北は生憎の曇り空、この時期大陸の冷たい風が吹くと、沖縄より南の国ですが意外と寒く、レインコートを羽織って来て大正解でした
午前のフライトでランチタイムの機内食を頂いていたので、空港からホテルへ直行、お部屋のアップグレードで、着くなりテンションが上がります
ホテル『JR東日本大飯店台北』とレストラン・ラウンジの詳しい記事はこちら
夕食まで早速街歩き、地下鉄に乗って台北で最も古い問屋街のひとつ迪化街(ティーホアチエ)へ、茶葉や乾物、布地などを扱う店が所狭しと並ぶスタルジックな街並みが人気
最近では歴史的価値の高い商館や町屋をリノベした、スタイリッシュなカフェや雑貨店もオープンし街は活気づいています
旅行者も多いですが、近隣の商店やまとめ買いの地元の人達が行き交い、また中華圏らしく何処の通りもカラフルにデコレーションされていて買い物をしなくても楽しい



人気パワースポットは毎日がバレンタインデー
街歩きの途中にあるのが道教寺院の『台北霞海城隍廟』、お祀りされているのは中国縁結びの神様『月下老人』、ここにご利益を求めて本当に多くの人が参拝しに来ます

月下老人のエピソードは唐の時代の伝奇小説の中にある、次のようなお話だそうです
一人の書生が月明かりの下、布袋を携えた老人に出会います、その老人が言うには、中の赤い縄で夫婦となる者の足を結べば、たとえ仇敵の家、貴賤の差、天涯の隔たりあっても、必ず婚姻が成就すると
書生は気になって自分の将来の伴侶を聞いたところ、教えられた相手が貧しい少女だったので、その縁を嫌って避けようとしたが、14年後やはり運命の糸に手繰り寄せられ、その時の相手と結婚したというもの
中国時代劇の結婚式のシーンで、新郎新婦の小指に赤い糸を結んでいるシーンをよく見かけますが、多分このエピソードから式の習慣になったようです
これから運命の人に巡り合いたい人、結婚してお礼に来た人達でとても賑わっていました

日本人の息吹を感じる珈琲カフェ
迪化街は今も昔も多くの問屋でにぎわっていますが、その中で時折お洒落なカフェや雑貨店が点在するのも魅力の1つ
昔のお店をリノベーションして、最近注目されている台湾コーヒーを楽しめるのが『森高砂珈琲館』、高砂(たかさご)という名前にとても日本的な親近感を覚えたら、1923年皇太子時代の昭和天皇が台湾を訪問した時、台湾原住民に『高砂』という名を提案し、台湾の別名として使われていたそうです、どうりで納得しました
台湾コーヒーは日本統治時代、日本は工業、台湾は農業を担い、国策として国を繁栄させるという方針のもと、様々な農作物の栽培が奨励され、コーヒー豆もその1つ、日本の技術者が現地で活躍し台湾のコーヒー産業を発展させました
一時は天皇にも献上された台湾コーヒーもその後衰退し、長らく栽培面積は縮小される一方でしたが、気候条件がコーヒー栽培に適している事もあり、近年その品質の良さが注目されています
こちらのお店はスタイリッシュな珈琲店というだけではなく、台湾コーヒーを世界に通用する高水準なクオリティに押し上げる為に、農家への支援、技術の向上、地産地消のサプライチェーンを活かしたコーヒー文化の定着を目指し、日々努力を重ねているそうです
日本の農業支援の芽が約100年の時を超えて、台湾の若者たちにバトンを引き継がれ、大きく花開く様子はとても頼もしく感じました
能書きが長くなりましたが、このお店の特徴は同じコーヒーをアイスとホット両方で楽しめるメニューが多いという事、むしろこのスタイルがこのお店の主流、オーダーした森高砂ブレンドの味は果実味がありアイスはのどごしがスッキリ、ホットはコクのある珈琲でした



メニューがうまく撮れなかったので載せていませんが、森高砂ブレンドの他に南投県や雲林県(台湾コーヒーの産地の名前)等のブランド名コーヒーがあり、それぞれの特徴が日本語で説明されています
面白いメニューに金木犀やローズのカフェラテ、シナモンりんごウィンナーコーヒ等バラエティーにコーヒーを楽しめるメニューと、軽食、デザートも豊富でした
高級台湾茶をお手軽にしてくれる店
こちらのカフェから10分ぐらい歩いた場所に、創業1883年、台北で最も歴史のあるお茶のお店があります、『林茂森茶行』という看板の新しい現代的な雰囲気のお茶屋さんが目的地かと思いきや、このお店に向かって路地を挟んで向かって右に20mぐらい歩くと、主人がいつも台湾茶を買ってくるお茶問屋の『林華泰茶行』がありました
なぜ名前の似た2つのお店が?と思いますが、後で調べてみると『林華泰茶行』の創業家の次男、林茂森さんが独立して始めたのが新しいお店で、台湾茶に詳しい人のブログで同じお茶でもそれぞれのお店で味が少し違っているとの事でした


問屋ですが小売もしていて、販売しているお茶のリストには日本の業者さん向けなのか観光客向けなのか日本語での案内も書かれています


店舗の奥には製茶工場がありまさしく直売、高級品に感じる台湾茶ですが、ここに来ると新鮮で良質な茶葉がとてもお得な価格で手に入ります
コーヒーも好きですがお茶も大好きな我が家で、数年前薦められて購入したこちらの台湾高山茶はティータイムの定番
店内には銀色の茶筒がいくつも並びお客の注文に従って、実際このドラム缶のような大きさの茶筒を開けて、スコップのような道具で豪快に頼んだ茶葉を入れてくれます

いつも買うお茶は写真の300g、このお茶の特徴を今回の旅行で初めて使ってみたGoogle翻訳が訳してくれたのがこちらです、あまりにもおかしな翻訳は想像で文章を書き換えました
このお茶は昼夜の寒暖差の大きい高地の原生林で収穫され、広大で霧に覆われて肥沃で汚染されていない豊かな土壌と、適度な降雨量のある優れた自然環境下で、手作業で摘み取った芽と2枚の葉から作られました、淹れたお茶は甘くまろやかな味わいで、繊細で上品な香りが漂い心地よい後味が残ります、その長く続く香りは最高級のお茶である所以です

このところ台湾茶に縁があり、先日熱海の専門店で飲茶を頂きましたが、そのお店のオーナーも『林華泰茶行』は素晴らしいと太鼓判を押してくれました、日本茶とはまた違ったお茶文化のある台湾、そのうちお茶器や飲茶の作り方も勉強してみたいと思いました
熱海の台湾茶専門店の記事はこちらです

















































































































































































































