・道の駅湯の川
・近世の街並み『木綿街道』
・出雲大社前の老舗『竹野屋旅館』
・蕎麦の老舗『そば処 出雲えにし』
・縁結びのカフェ『大社珈琲』
・日本海の夕日を眺めるホテル『THE CLIFF』
旅行3日目は隠岐の島から10:00ちょうど、出雲縁結び空港へフライトです、関東は雨続きの予報ですが、こちらは素晴らしい晴天


いよいよ今回の旅のメイン、古代史好きな主人が前から訪れたいと言っていた、出雲の古代遺跡巡りです、その記事はこちら
その前にランチタイムを予定していたカフェが臨時休業、地方を旅行していると良くあるのですが、ホームページで休業日を確認して行くと外されたり、2週間前に営業日の確認をしているのに、当日臨時のお休みだったりします
個人旅行で行く時は2日前ぐらいに念押しの確認がベター、でも道の駅なら何かご当地グルメがあるかもと思い直し『道の駅 湯の川』へ、予想通り美味しいランチがありました

高級魚ですが漁獲量が少なくそれぞれの地域で消費され、あまりメジャーではなかった、日本海で良く獲れるお魚『のどぐろ』、島根県出身のテニスプレーヤー・錦織圭選手が、2014年「日本に帰ったらのどぐろを食べたい」と発言したことで注目度がアップ、それから全国的な魚に進化しました
比較的淡白な味わいが多い白身の魚の中で、白身のトロと言われ脂が乗っているのが特徴、そののどぐろが所狭しと並べられ、濃い目のタレで頂くと日本海の味が拡がります、シジミはこの食事を数倍美味しく感じさせてくれる名脇役
昔の日常が価値ある体験に・木綿街道
古墳群を見た後今日の宿に行く前に、江戸時代から明治にかけて木綿の流通で栄え、当時の面影を残した街並みを楽しめる『木綿街道』へ、約400m続く映画のセットのような家並みを散策しました


NIPPONIAは分散・体験型ホテルのパイオニア、古民家等の歴史文化資産の活用・再生を目指し、その土地の地域資源を尊重したまちづくりと持続可能なビジネスを支援、日本の古き良き生活文化を次世代に継承するという経営方針で、近年多くの旅行者の支持を得ています
その地域ごとの大切な文化施設が老朽化し、リノベーションや維持費等の問題で保存が難しい場合でも、有料サポーターやクラウドファンディング等を活用し、幅広く資金を調達して地域社会に貢献するホテルグループ
こちらのNIPPONIAも築200年を超える造り酒屋をリノベーション、発酵食品を活かしたご当地グルメと、出雲が発祥と言われる日本酒の地酒を楽しめる食事、そして古い街そのものがテーマパークの様に旅行者を楽しませて地域経済を潤し、当地の資産を活用しながら、次世代へ残していくと言う見事なビジネスモデルです
丹波篠山の旅行で泊まった事が有りましたが、城下町にとけ込むような旅情を残してくれた宿泊施設でした、NIPPONIAのホームページはこちら





店構えが江戸時代レトロでも、中は可愛くインスタ映えする雑貨屋さんだったりと、見かけによらないお店があって、タイムトラベルのような面白い体験が出来る場所でした
出雲大社に見守られる老舗『竹野屋旅館』
旅行3日目の宿泊は創業明治10年(1877年)出雲大社すぐ側、150年近くこの地で旅館を営んでいる『竹野屋旅館』、出雲大社正門まで1分という至近距離で、皇族方をはじめこの地で多くの参拝客をもてなし、縁結びの御利益から結婚式を大社で、披露宴を『竹野屋旅館』でという、縁を結ぶ多くの人達の門出を見送ってきた老舗です







実はこの旅館、1980年代を代表する女性シンガーソングライター竹内まりやさんの御実家、まりやさんは竹野屋旅館4代目竹内繁蔵さんの三女にあたり、お兄さんが旅館を継がれていましたが、一時期経営が厳しくなる中、生まれ育った旅館への愛着が捨てきれず、まりやさんが運営に深く関わることに
経営陣を刷新しリニューアル工事やプロモーションにも協力、歌手活動をセーブしてでも再建のテコ入れに奔走していた時期があったようです、現在その甲斐あって旅館の経営は安定してきた様子でした


今回こちらの旅館に泊まることを若い人と話すと、まりやさんの歌を聴いていて、知っていますという人が多く、改めて世代を超えて愛されている事を実感しました
お食事は旅館別館のダイニングで頂きます

お造りと自家製ブルーベリー酢、膳菜は柿玉子・紅葉麩白扇揚げ・イチジクの揚げ出し等、素材も見た目も秋を感じさせてくれます

向かって右がお椀の鯛潮仕立て、左がお凌ぎの蕎麦サラダ、蕎麦は出雲の名物、サラダ仕立てですがかけ蕎麦風

次のお料理は左が炊き合わせのこづち盛り、湯葉の中に固めの魚貝クリームシチューを包んで、べっこう餡をかけたユニークな和洋折衷の一皿、右は焼物の鮑の磯辺焼き、日本海の海苔の風味が鮑を引き立てます

酢物は境港サーモンのレモン締め・梅肉とレッシング、酸味が苦手ですが、食材の酸味を使って味を出す手法は、不思議と素材本来の持ち味を邪魔せず、とても美味しく頂けました

強肴は島根和牛陶板焼き、和牛はワサビと塩で、お野菜は味噌だれとポン酢で、島根の和牛もなかなかです

ほうじ茶プリンと川上ばあちゃん家のシャインマスカット、ご近所で長く仕入れ先としてお付き合いしている方なのでしょうか、お名前が御献立に載る所がなんとも微笑ましい

奇をてらわず島根の食材を工夫し楽しんでもらえるよう、とても配慮を感じるディナーでした、次の朝も同じダイニングが朝食会場に


島根食材を使った和朝食で、一つ一つとても心のこもった手作りの味わい、出雲はぜんざい発祥の地、朝のぜんざいもここなら自然な感じです、癒される朝食でした


老舗ながら設えはバリアフリー等現代的にリノベされている所が多く、古き良き所を活かして今の人達が必要と思う所を、上手に取り入れているとても居心地の良い空間、まりやさんが長く支持される女性シンガーであるのも、曲作りに同じような考え方があるのかも知れません
ディナータイムにはまりやさんと、ご主人の山下達郎さんの歌がずっとBGMに流れていて、ファンなら一度は訪れる価値があり、そうでなくても出雲大社に行くなら絶対オススメの旅館です
(宿泊予約サイトは下記)
平安時代からの蕎麦処・出雲そば
旅行4日目、出雲大社参拝後のランチは竹野屋旅館のほぼ隣、出雲そばのお店『そば処 出雲えにし』へ、出雲大社のブログ記事はこちらです
出雲そばは「ご当地蕎麦」として、岩手県の「わんこそば」長野県の「戸隠そば」とならび、日本三大蕎麦のひとつ
島根県では寒暖差の大きい気候と地質を活かし、平安時代ごろから蕎麦の実の栽培が盛んでした、昔からこの地域で親しまれた蕎麦ですが、信州松本城主だった松平直政が、江戸幕府の命令で島根へ「転封(引越し)」になり、その際信州の蕎麦職人を一緒に連れて来たことで、現在の蕎麦に近い信州の蕎麦切という食べ方が出雲に広まりました



出雲名物割子そばは旅や出先で蕎麦が食べられるよう、携帯出来る「お弁当用の蕎麦」が始まり、そのうち抗菌・殺菌効果のある漆を塗った重箱が器に使われましたが、四角い重箱は隅々まで洗いにくいことから、次第に現在のような三段重ねで持ち運びしやすい、丸い器に変わっていったと考えられています、割子そばは3皿と言うイメージで、量が多く感じたのでシンプルにかけそばを頂く事に

麺はコシは強く太目、右上のお椀に通常蕎麦湯として提供される蕎麦のゆで汁が、岩のりを入れて出される面白い趣向、普通のかけそばとは違う御当地ならではの工夫で楽しませてくれました

コーヒーショップに向かう道すがら、こんな店名に惹かれて主人がお店に吸い寄せられました


美味しい蕎麦の後のやはり食後の一杯は外せません、話題のカフェ『大社(たいしゃ)珈琲』へ




カフェの女性オーナーさんは当地で物件探しをしている時に、その御縁で知り合ったご主人とゴールイン、リアル縁結びのお店として話題に

出雲大社から徒歩10分、戦国時代から江戸時代初期のドラマに主役・脇役としてよく出てくる、歌舞伎の創始者とされる『出雲の阿国』、その名の通りもとはここ出雲の出身で大社の巫女でしたが、大社本殿の修理費を勧進(今でいうクラウドファンディング)するため、諸国巡業の旅に出たのが阿国歌舞伎の始まり
寄付を呼びかけるプロモーションとして、当時の最新ファッションで男装しかぶき踊りを披露、戦国時代末期に一世を風靡しました、晩年は故郷に帰り尼となって、亡くなるまでこの地で穏やかに過ごしたと伝わっています



日本海サンセットを堪能するホテル『THE CLIFF ザ・クリフ』
奉納山公園の絶景を見た後車で約30分、今日のホテル日本海シーサイドの『IZUMO HOTEL THE CLIFF』へ


まずゲストに日本海の景色を楽しんでもらうという事を最優先に考えたホテル設計、部屋数8部屋と少なくホテルというよりオーベルジュという感じです




評判の良いホテルのレストランで夕食、レストラン名は『GARB CLIFF TERRACE IZUMO(ガーブクリフテラス イズモ)』、宿泊しなくても予約できる人気レストランです



冷菜は隠し包丁を入れた後一夜干しにした紋甲イカに、ナスのペースト・オクラ・ミョウガを添えて、赤しそのソースでさっぱりと頂きます、イカにひと手間かけて滋味が凝縮されています


温菜は大葉を散らした白龍(すごい名前ですが日本海で獲れる大穴子の事)、オレンジのコンフィチュール、里芋のコロッケと脂がのった白龍が美味しい

宿泊者限定のこちらの看板料理・シグネチャー、地元野菜をこのホテルの夕日の景色に見立てた一皿、夕日をオレンジ色のパプリカのムースで、ジュレは海、ブラックオリーブで砂浜を表現しているとの事、カラフルで楽しい

魚料理は真鯛のポワレ、ズッキーニのソースとブルノワゼットソース、白いメレンゲ状のものは、カルダモンを白ワインに浸して泡立てたもの、香りが長く優しく続きます

メインは島根牛のランイチ(ランプとイチボのあたり)赤身でも柔らかく食べやすい、付け合わせのニョッキに唐辛子が練りこんであって、一緒に食べると程よくスパイス代わりに

デザートは木次ミルクのムースとシャインマスカットと桃とエルダーフラワーソース、果物中心の軽めでとても食べやすい

島根食材をすべて活かしたコースはとても満足感があり、充実したディナーでした
次の朝、日本海なので朝日は拝めませんが、月と日本海が明けていく風景はまた独特の美しさ








食事はとても工夫されていて、ホテルの造形も個性的、ビラもあってそちらはかなり広めで快適だそうです、三年連続でホテル版ミシュランの1ミシュランキーを獲得しているのも頷けます、出雲旅行の際にはオススメ出来るホテルでした
(宿泊予約サイトは下記)
(レストラン予約サイトは下記)
最後に恒例の出雲の自然です






































































































































































































































































































































































































